生活習慣病とひとくくりにされる病気には、がん、高血圧疾患、脳血管疾患、糖尿病、虚血性心疾患などがありますが、その多くが日ごろの不摂生の積み重ねによって引き起こされています。
生活習慣病は治療が長期にわたることが多い慢性疾患です。しかも内臓肥満が原因となっている場合、1つ発症すると複合的にほかの病気を併発しやすくなります。
そうなると生活が制限されるばかりでなく、医療費の負担も家計に重くのしかかってくることになります。
生活習慣病は、適度な運動やバランスの取れた食生活、禁煙など、個人の心がけで予防できる病気です。
たとえば自動車を定期的に車検に出して、大きな事故を防ぐためにメンテナンスするように、自分のからだも定期健診によってしっかりチェックすることが大切です。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓に脂肪が蓄積される内臓脂肪型肥満に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常のいずれか2つ以上を併せ持った状態のことです。
内臓脂肪が過剰に蓄積されていると糖尿病や高血圧症、脂質異常症を、またどれか1つ発症していると連鎖的に他の病気も発症し、動脈硬化を引き起こしやすくなります。
食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。
肥満が原因で糖尿病にかかる人が爆発的に増えています。糖尿病自体はほとんど自覚症状がないため、発症しても気づかずに放置している人も多いといわれています。
ところが糖尿病は心臓や脳に重大なダメージを与えたり、失明したり一生人工透析が必要になってしまったりすることがあります。糖尿病を軽く見ず、職場などでの定期健診を欠かさず受けるとともに、特に太り過ぎと指摘されている人は、くれぐれも血糖値に注意しましょう。
気管支ぜんそくは気道に炎症が起こり、気道が狭くなるために呼吸が苦しくなる病気です。
最近は、ハウスダストや犬・猫の毛などが原因となるアレルギー性の気管支ぜんそくを患う子どもが増えています。
気管支ぜんそくは治療をせずに放置したり、治療を途中でやめてしまったりすると症状が悪化し、最悪の場合は命を落とすこともあるこわい病気です。
軽く見ず、根気強く治療に取り組みましょう。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う慢性的な皮膚炎です。皮膚の乾燥に加えて、皮膚のバリア機能に異常があるところにさまざまな刺激やアレルギー反応が加わり、かゆみなどの症状が現れます。
アトピー性皮膚炎の特徴は、がまんできないほどの強いかゆみを伴うこと。アトピー性皮膚炎の患者はわずかな刺激でも強いかゆみを感じることから、ついかきむしってしまうと湿疹がいっそうひどくなり、さらにかゆみが増してかきむしるという「かゆみの悪循環」に陥ります。
最近では、子どもだけでなく、重症の大人のアトピー性皮膚炎も増えています。くれぐれも自己判断は禁物です。
早急に医師に相談しましょう。
いまや5人に1人がかかっているといわれる水虫。
梅雨時や夏場に多いと思われていましたが、最近では冬場でも悩む人が増えています。その理由は、ブーツなどのムレやすい靴を履く人が増えていたり、暖房設備が充実したりしているため。
水虫は乾燥するとなりを潜めますが、暖かくなり、大好きな湿気がこもると活動を再開してしまうので、いまや一年中注意が必要です。
水虫というとむずむずとたまらないかゆみにさいなまれそうなイメージがありますが、実は、なかにはかゆくない水虫もあります。
そのため感染していても、気がついていない人が少なくありません。
水虫を予防するには、常に清潔を心がけることが大切です。とはいえ、ゴシゴシと強く洗いすぎるのはよくありません。指と指の間や爪の際まで、丁寧に洗うようにしましょう。
そして、万一水虫になってしまったらしっかりと皮膚科を受診し、症状に合った適切な治療を受けるようにしましょう。
生活習慣病とひとくくりにされる病気には、がん、高血圧疾患、脳血管疾患、糖尿病、虚血性心疾患などがありますが、その多くが日ごろの不摂生の積み重ねによって引き起こされています。生活習慣病は治療が長期にわたることが多い慢性疾患です。しかも内臓肥満が原因となっている場合、1つ発症すると複合的にほかの病気を併発しやすくなります。
そうなると生活が制限されるばかりでなく、医療費の負担も家計に重くのしかかってくることになります。生活習慣病は、適度な運動やバランスの取れた食生活、禁煙など、個人の心がけで予防できる病気です。
たとえば自動車を定期的に車検に出して、大きな事故を防ぐためにメンテナンスするように、自分のからだも定期健診によってしっかりチェックすることが大切です。
動脈硬化は血管が弾力を失い、詰まったり、破れやすくなっている状態です。
高血圧や脂質異常、高血糖により進行し、限界に達すると脳では脳梗塞、心臓では心筋梗塞と、命にかかわる重篤な病気を発症します。
動脈硬化には自覚症状はまったくありませんので、定期健診を必ず受けるようにしましょう。
腸内にできた悪性のポリープが、がん化したものが大腸がんです。
特に女性の死亡率の上位を占める病気ですが、早期発見によって完治も可能。
最近は、大腸内視鏡検査も手軽で、かつ苦痛も少なく受けることができます。
自覚症状が現れたときにはすでに手遅れである場合も少なくありません。30歳を過ぎたら定期的に検診を受けるようにしましょう。
鼻から内視鏡を挿入して食道、胃、十二指腸など上部消化管を検査する方法です。
これまでは口から挿入する経口内視鏡検査が一般的であったが、10mm前後の太さの内視鏡を挿入する際に舌や喉を刺激し咽頭反射を起こすという難点がありました。
経鼻内視鏡では、吐き気がほとんどなく口も自由になるため、患者は検査の最中に自分の消化管の状態を確認しながら、医師と会話をすることも可能です。
痙攣(けいれん)ですが、痙攣を伴わない発作もあります。また、意識障害として突然意識を失う・記憶が飛ぶ・急に活動が止まって昏倒(こんとう)する場合もあります。
ただし、大半の発作は一過性であり、数分~十数分程度で回復するのが一般的です。
拒食症、過食症などのタイプによっても異なり、また同じ拒食症・過食症などでも、患者によって症状は多様です。
拒食症では極端な食物制限が中核となります。食事を食べているところを他人にみられたがらない場合も多いです。
その他、体重を減らそうとして運動をするなどの過活動がみられることもあります。
拒食により体重低下が進むと月経が停止し、極限まで低体重となることもあります。この時期でも本人はいたって元気な様子を見せる事が多いです。
■ 中核症状
記憶障害と認知機能障害(失語・失認・失行・実行機能障害)から成ります。神経細胞の脱落に伴う脱落症状で、患者全員に見られます。病気の進行とともに徐々に増悪します。
■ 周辺症状
幻覚・妄想、徘徊、異常な食行動、睡眠障害、抑うつ、不安・焦燥(しょうそう)、暴言・暴力など。
神経細胞の脱落に伴った残存細胞の異常反応であり、一部の患者に見られます。病気の進行とともに増悪するわけではありません。
強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつです。
パニックディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれたりもします。
従来、急性不安神経症と呼ばれていた慢性疾患で、panic disorderからPDと略記される場合もあります。
近年、喫煙のリスクが知られるようになり、職場や公共の場での禁煙・分煙化が進んでいます。
ところが、平成18年度に港区が行った意識調査では、自宅では約2割の人が、職場や学校では約3割の人が、タバコの煙(受動喫煙)の害にさらされていると答えました。タバコの煙には吸っている本人だけでなく、周りの人の健康をも脅かす有害な物質が含まれています。
喫煙する人の責任としてリスクをきちんと認識しておきましょう。
「喫煙には百害あって一利なし」
そうわかってはいてもやめられないという人は、「ニコチン依存症」という治療が必要な病気である可能性があります。
タバコを吸うとイライラがおさまり、ストレスが解消するように思えるのは、一種の「錯覚」だといわれています。
平成18年より禁煙治療が保険診療で受けられるようになっています。
禁煙に挫折した経験のある人や自力での禁煙に自信がない人は、医療の専門家の助けを借りるのも、1つの手です。